本郷マサシのお金のコラム

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移民希望者も思わず踏みとどまるアメリカの医療事情!病気の沙汰も金次第‥

こんにちは!

資産運用総合サイト「マネしたい!だれでも資産運用」を運営する本郷マサシです。

「本郷マサシのお金のコラム」第九回は、生活と切っても切れない医療のお話。

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毎月引かれる健康保険料。

給与明細を眺めながら「高いなあ」そんなふうに感じたことありませんか?

「健康保険料がかからない国に行きたい」そんな夢みたいな国がアメリカ合衆国です。

 

日本とアメリカ医療保障制度の根本的な違い

日本の医療制度は「お互いが助け合う」考えのもと、原則全国民が拠出する※健康保険料によって成り立っています。
※自営業とフリーターは国民健康保険料、サラリーマンは健康保険料

 

サラリーマンの月々の健康保険料は、「標準報酬月額 x 10%」を事業主との折半が基本です。例えば額面月給40万円の場合、月の健康保険料は約4万円、うち本人負担分は2万円です。

 

高収入なほど負担額は増え、最高(月収135.5万円以上)で月々の健康保険料は約15万円(本人負担は7.5万円)に達します。

 

ではアメリカはというと、

 

国民皆保険が整備されている日本とは違い、アメリカの医療はすべてが自助・自己責任、健康保険料も存在しません。

 

その代わり、多くの市民は民間の医療保険に加入します。大企業の正社員なら、勤め先が加入してくれる場合が多いようですが、普通は自分で入らなくてはいけません。

 

保険料は高額で、NY州の場合で最低月400ドル(約4万円)。雇い主も折半してくれませんし、報酬比例ではないので低賃金だろうと保険料は同じだけ掛かります。

 

しかも更に辛いのは、月400ドルの保険の場合、医療費負担の免責額が4000ドル(約40万円)。つまり月4000ドルを超えないと保険がおりないのです。(!!)

 

ちなみに免責なしの保険だと月々1300ドルも保険料がかかってしまうそうです。

 

そんな事情で民間保険に入らない低所得者も多く、その数3000万人。万が一病気やケガをしてしまった場合、保険未加入の無保険者には世界一高いアメリカの医療費が重くのしかかります。

 

なんか自分書いていてもう恐怖です。汗

 

アメリカの自由診療制度の恐怖!骨折したら1.5万ドル

 わが国日本では、社会保険制度のもと一定の自己負担(原則3割・後期高齢者1割・未就学児童2割)を支払えば、誰でも医療サービスを利用することが出来ますよね。


さらに、「高額療養費制度」といって月々の医療費が一定額を超えたら、超過分負担は免除してもらえます。

 

国民が医療で困窮しないよう二重三重の救済策が張り巡らされてるというのは日本の医療制度の素晴らしいところかもしれません。

 

一方アメリカの場合、こうしたセーフティネットは一切なし!ひぇー

 

しかも、年間の1人当たり医療費は1.12万ドル(約118万円)と日本(32万円)の4倍近く。

 

実際にどのくらいかかるのか外務省のホームページでチェックしてみました。

 

・専門医診察費:千ドル超(10万円超) 

・入院した室料:1日数千ドル(数十万円)

・入院費:1万ドルから2万ドル(100万円から200万円)

 

さらにマンハッタン区の医療費は、区外の2倍~3倍かかるようです。

僕にもマンハッタン在住の日本人の知人がいますが、色々お金かかるって嘆いてました‥

 

その他にも、貧血入院で2万ドル(200万円)、腕の骨折で1.5万ドル(150万円)、盲腸で腹膜炎を併発すると7万ドル(700万円)といった高額治療・手術の具体事例が取り上げられています。

 

こんな感じなので、アメリカではケガや病気でも病院に通わず我慢してしまうケースが少なくないんですね。

 

薬価制度の内アメリカ、薬の値段も青天井!!

ここまで来ると、アメリカ移住をぼんやり夢描いている方も「やっぱやめとこうかな」と心変わりを始めているのでは。汗

そんな方にはとどめの一発になってしまうかもれませんが、アメリカでは薬代も高額。

 

日本の場合、薬価制度のもと薬の価格は厚生労働省がコントロールしています。

 

一方アメリカに薬価制度はなく、製薬会社が市場原理に基づき自由に価格を決定できます。自由な薬価こそアメリカの最先端医療を支えているとも言えますが、一方で薬の価格は高騰し、薬を買えない市民が増え続けているのです。

 

余談ですが、最近欧米の製薬企業が「日本は薬価制度を緩和しろ」と圧力をかけてきています。ビッグファーマの利潤追求にとって、日本の薬価制度は目障りな存在なのでしょうね。 

 

日本人は医療制度に恵まれている!ただし‥

こうして考えてみると、日本の医療制度はよくできた仕組みです。

ただし持続可能性という意味では、急激な高齢化による医療費の膨張、少子化による支え手の減少、国民健康保険料の未納付などいくつもの課題を抱えているのが現状。

 

今制度に守られているからと安心してしまうのは少し楽観的過ぎるかもしれん。

この先どのような未来が訪れも対処できるよう、個人レベルで今のうちから十分な資産を作っておくことが大切ですよ。

 

紹介:本郷マサシ(元銀行員ブロガー)

金融メディア:マネしたい!だれでも資産運用 ( https://moneybridge-online.com/ )
Note:知ると楽しいお金の事情 ( https://note.com/moneybridge ) 

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今や銀行金利でお金は増えない、老後の年金も頼りにならないのは周知の事実。なのにまだ重い腰を上げないのはなぜでしょう?

資産運用はギャンブルではないので、一気にお金が増えるなんてことはありません。早い内から始めて、徐々に資産形成していきましょう。

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